貴族探偵対女探偵

著者 :
  • 集英社 (2013年10月25日発売)
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本棚登録 : 485
感想 : 92
4

まさかの貴族探偵の続編。なんと女探偵こと高徳愛香が主人公の本作。大技も炸裂する、麻耶雄嵩らしい?連作短編集。

「白きを見れば」
とある証拠に納得できないとか強引だとかそんなものは麻耶作品には通用しません。解決したらいいのです。貴族探偵の登場の仕方といい、最高のスタートダッシュを決める。

「色に出でにけり」
本作の趣向がわかります。苦笑い…
タオルに関する謎の解決が目から鱗。動機も納得。ただ、犯人はそれでいいのか…〇〇〇〇だけだぞ。

「むべ山風を」
ややわかりづらいのが残念。手がかりの選択が秀逸。

「幣もとりあへず」
本作一押し。歓喜してしまうほどのトリックの妙。
これは騙されること確実。跳躍した推理に読者も登場人物もタジタジ。

「なほあまりある」
非常に全うな?推理。女探偵の成長。なんてことはない。貴族探偵の掌で踊らされているだけだ。

ドラマ化です。貴族探偵を含め、何作か実写化不可能な気がしますが果たしてどうなるのか…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2017年4月13日
読了日 : 2017年4月13日
本棚登録日 : 2017年4月13日

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