読み始めてからずっと「あたし」のペースで進んでいく展開に少し軽さを感じて、馴染めなかったが、後半からの予想を裏切る展開はいつもながら感心。
「君が叫んだその場所こそが世界の真ん中」…そう言えば幼い時は自分中心に世界が回っていたことを思い出した。『今、私以外の人は何をしているんだろう?』と、私以外の人もやっぱり自分中心で世界が回っていることに不思議だった頃。自分の人生の中では誰でも自分が真中にいるんだよと思させる作品。だからこそ一生懸命生きている(ミッシェはわからないが 笑)ハルさんやサキちゃん、パトリスたちが輝いて見える。
今まで、リトグラフ=同じものをたくさん刷れる=あんまり価値がないと思っていたが、木版画との違いにも関心が持て、少し見解が広かった。今後はら多色刷りによる艶を感じることができそう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年3月9日
- 読了日 : 2020年3月9日
- 本棚登録日 : 2020年3月9日
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