アメリカの金融業や製造業などの大企業と、その会社が雇ったロビイスト達によっていかにアメリカの政治が操られて腐敗させられているかを鋭く指摘した本。
チョムスキーによれば、自己の利益のみを追求するエリートたちによって、アメリカの政治は大きくゆがめられ、貧困層などの社会的な弱者に対する救済措置などが不当に減らされているような状況らしい。自由や民主主義というイデオロギーを掲げる米国だが、その実態は多額の政治献金とその見返りとしてのロビイストを通した大企業の要求のせいで、民主主義からはかけ離れてしまっているらしい。
マーティン・ギレンズとベンジャミン・ページによる研究によると、個々の有権者は経済エリートたちと政治に対して比べてはるかに少ない影響力しか持ってないとのことらしい。日本ではアメリカほど大企業が政治に対して影響力を行使していないイメージだけど、実態はどうなんだろうか…
まぁ、今のところはトリクルダウンを進める金持ちになりたいと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
教養書
- 感想投稿日 : 2017年11月29日
- 読了日 : 2017年11月29日
- 本棚登録日 : 2017年11月29日
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