完全版 あらしのよるに (あらしのよるにシリーズ)

  • 講談社 (2014年9月2日発売)
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本棚登録 : 738
感想 : 65
5

初めての出会いは小学生の時見た人形劇だった気がする。
それから絵本で読んで全部読んでなかったのをこの本で思い出した。

こんなに最高なラストが待っていたなんて。
特に「どしゃぶりのひに」からの「ふぶきのあした」はドキドキが最高潮だった。
子どもの頃に感じた展開へのハラハラドキドキとはちょっと違って、2匹の幸せを願う祈りのようなドキドキだった。

いろんな見方ができるから、考察をしながら何回読んでも楽しめそうだけど、今はこの2つの生き物の最高の友情を純粋にただ噛み締めたい。

文の始まりと終わりの風景描写と白黒ならではの迫り来る絵とお互いの関係性の全てが萌え。
ユーモアも哲学も全てがある。

私の中のロミオとジュリエットはこのふたつのいきものでいい。

死んでもいいと思えるものに出会えてないからまだ死ねない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月27日
読了日 : 2021年2月27日
本棚登録日 : 2020年12月19日

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