三浦英之『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』小学館文庫。
第25回小学館ノンフィクション大賞受賞作。余りにも普通過ぎる内容に拍子抜け。
確かに密猟によるアフリカゾウの絶滅の危機は由々しき問題であり、象牙の国際密輸の実態も捨ててはおけない問題だ。しかし、根底にあるのはアフリカの貧困と象牙を求める富裕国と象牙取引の抜け道の存在だろう。
象牙の売買のためにアフリカゾウを虐殺する国際密猟組織。密猟で動く金が貧困にあえぐアフリカ人の生活の糧となり、過激派テロリストの資金源となっている実態と背後にある中国の影に迫るノンフィクション。
本体価格780円
★★★
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2021年12月13日
- 読了日 : 2021年12月13日
- 本棚登録日 : 2021年12月13日
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