事象の羅列、文章の前後関係がわからなかったり事象がどこから切り替わったのかわからなかったりするが、得てして自殺するものの心理を考察している。
死にたいというより消えたいという感覚になるということだが、消えたいと思うことは誰しもあるのではないだろうか。そこでしばしの死んだあとの妄想で粛々と現実を生きる人と、決行してしまう人との差は何なのか。そこにはあまり差がなかったりするのだろうか。原因追及については現在も進んでいない状態とのこと。
いずれ死ぬのだから、死ぬまでこの世を楽しめばいいと思う。それは私が恵まれた環境で健全な心の持ち主だからそう思えるのであって、家族や環境に恵まれなかったりすると違う考えになるのだろうか。うつ症状を煩う人は真面目さから来るとか甘えなどというが、私は視野狭窄という免疫不足からくる病だと考える。日常=世界になってしまっている。
本の世界でも、空想の世界でも現実逃避はすぐに可能だし、死ぬくらいならすべての人間関係を絶って自由に暮らせばいい。こういう考えもかすらないくらいの精神状態になっているとしたら、それは明らかに病の一種ではなかろうか。
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- 感想投稿日 : 2023年11月9日
- 読了日 : 2023年11月8日
- 本棚登録日 : 2023年10月15日
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