サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

  • 河出書房新社 (2016年9月8日発売)
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貨幣、帝国、宗教すべて虚構。虚構こそがホモ・サピエンスを束ね、「社会性」という生存戦略を実装し、地球の頂点に君臨せしめている。

歴史には沢山の革命があるが、もっとも大きかったものの1つが、
認知革命。

近代以前は神により全て知られており、故に神に逆らう理由も術もなかった。
「無知の自認」が神々の武装を解除し、人間に「進歩」という新たな道を示した。

そこからは、資本と科学の無限ループにより、飛躍的速度で進歩し、いまや我々はホモ・ゼウスになりつつある。

しかし、歴史は常に絶妙なバランスで進んできており、今後どんな発想の転換で、天国・地獄どちらに進むかは誰にもわからない。

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感想投稿日 : 2019年5月29日
本棚登録日 : 2019年5月16日

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