フォロワーさんに教えていただいた本です。めっちゃ面白かった~。ありがとうございました!
‘ただ「面白かったー」がなんとなく物足りなくなってきて、もう一歩、深く楽しんだり、調べたり、理解したいな……
と思う時に必要なのが「批評」です。(……)私は不真面目な批評家なので、批評を読んだ人が、
読む前よりも対象とする作品や作者をもっと興味深いと思ってくれればそれでいいし、
それが一番大事な批評の仕事だと思っています。(まえがきより)’
そう、そうなんです!
私が無い頭振り絞ってえっちらおっちら批評の本を読む理由もそれなんです。
‘フェミニスト批評は、これまでの批評が実は男子文化だった、というところに立脚しています。(まえがきより)’
そのフェミニスト視点で古典の名作や最近の話題作を読み解くと、、、おやまあ、目から鱗が何枚も、、、!小気味よい筆致でウキウキドキドキしながら読み進められます。一編読む毎に靄が晴れて視界が広がったような爽快な気分。
腐女子が読む『嵐が丘』/キモくて金のないおっさんの文学論ー『二十日鼠と人間』『ワーニャ伯父さん』/プリンセスは男のロマンー映画に出てくるお姫様と男たち/ロマンティックな映画としての『ファイトクラブ』/理想郷か、公共彫刻か?ー『アナと雪の女王』/愛の理想世界と、ブスー夢見るためのバズ・ラーマン論/etc、、、
もう一回読みたい、観たいものがたくさんできました。
本文中にも記されていますが、映画『ファイト・クラブ』は激しいネタバレがあるので注意!
- 感想投稿日 : 2019年12月16日
- 読了日 : 2019年12月16日
- 本棚登録日 : 2019年12月16日
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