フィンランドに住む青年が失恋をして、カードで爆買い。部屋がモノだらけになる。
三年後、極端な断捨離をしようと決意する。
ルール
・持ち物はすべて倉庫に(パンツも冷蔵庫も)
・持ってくるのは一日一個
・一年間続ける
・一年間何も買わない(日々の食べ物は除く)
文字通り裸一貫からはじめた青年がまず倉庫から取り出したのはコート。冬のフィンランドで裸でいると何かと都合が悪い。体が隠せるし、枕にもなるし、ボタンを留めると寝袋にもなる。
...なにより包まれている安心感が良さそうですね~。何もない部屋に素っ裸でいたら泣きそうだし(笑)
次は友人たちの勧めにしたがってブランケット。
お次はマットレス。
こうして一日一日とモノを増やしていく。
そこで自分は本当に何が必要かを否応なく考えていく。
...この青年、ぺトリ君はいかにもいいひとそう。「理解できない」と言われながらも今回の『実験』をサポートしてくれる家族や友人に恵まれている。
特に素敵だと思ったのは、おばあちゃん。含蓄ある言葉を連発するのだけれど、ひとこと言う度にフフフっとまるで少女のように笑う。とってもキュート。
一年間、というのは環境が変わるのに十分な時間。
そのおばあちゃんにも、ぺトリ君自身の心にも変化が訪れ、新たな出会いが...。
...ドキュメンタリー、と銘打っているが、ほんとにそう?ニセドキュメンタリー、フィクションじゃないの?というような映像も見受けられるような気もするし(気のせいか)、結構単調なので飽きてしまったところも。
でも、ああ、身の回りのモノを全部捨ててみたい!と思っている人には良いかもしれない。
わたしもモノを貯めがちなので興味深く観た。
おばあちゃんの言葉が心に沁みる。
‘「人生はモノで出来ていない」’
- 感想投稿日 : 2018年7月17日
- 読了日 : 2018年7月17日
- 本棚登録日 : 2018年7月16日
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