流しのしたの骨 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1999年9月29日発売)
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同じ親から育てられ、同じ家庭で生活してきて、どうしてこんなに性格が違うんだろう。宮坂家の話を読んで思った。兄弟っていいなは思いますが、それは穏やかな家庭だったら、いや、宮坂家だったら、いいなと思う。

9個下の妹がいます。母(台湾人)と再婚相手(日本人)の間の子。彼女は産まれも育ちの日本だったか、自分のルーツに対して執着もないんだろう。私の「日本にいながらの疎外感」は、彼女は恐らく感じたことはないでしょう。

私達は姉妹というより、少しばかり親しい友人、それほどでもないかもしれない。

挫けても、失敗しても、待っててくれる人がいて、帰る場所があるって素晴らしいと思う。家族だけど他人と同じく適正な距離を保ち、互い尊重することは宮坂家のやりとりを読んですごくいいなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月12日
読了日 : 2022年2月10日
本棚登録日 : 2022年2月10日

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