羅生門・鼻 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 406
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やっぱり「羅生門」のインパクトが大。
このニキビの下人の心情を、嫌ってほど細かく習った記憶がまざまざとよみがえった。

下人の自分の無さとかエゴとか屁理屈などよりも、かつての平安京の様子(惨状だが)がありありと目に浮かぶ描写をたのしむ。
単簡な文章なのにパッと映像が立ち上がるのは、単語の選び方が秀逸だから。
無駄のない超簡潔な語り口なのだけれど、全体柔らかさが感じられて読みやすい。(羅生門に限る)


なかなか集中力を要する読書だった。
再読だし、もっとサラッと読めるかと思っていた。
王朝ものを舐めていた。
感想もなかなか書けなかったし。
疲れたけど、めげずに少年ものにいく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本近代
感想投稿日 : 2024年1月24日
読了日 : 2024年1月24日
本棚登録日 : 2024年1月18日

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