幸福論(ラッセル) (岩波文庫 青 649-3)

  • 岩波書店 (1991年3月18日発売)
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アバタロー氏
1930年出版

《著者》
1872年名門貴族出身 
親が知り合い「自由論」ミルが名付け親
イギリス数学者哲学者
1950年ノーベル文学賞受賞
両親が幼少時に亡くなり祖父母が面倒に見る
祖母が厳しく度が過ぎた教育
キリスト教プロテスタントでピューリタン教育
家庭教師をつける、自殺願望、数学のために生きていた
政治、反戦活動、職を解雇、投獄、それでも平和活動し続けた

《感想》
幸福論3冊を比較
ラッセルは他と毛色が違う
数学の天才で苦労人
現実主義的な平和主義
経験の反動的な内容ではないかと

確かNHKの幸福学白熱教室の番組で、ボランティア等で人のために尽くすことは、自分自信の幸福度に結びつくと言っていた
感謝されると素直に嬉しい
世の中がこういう気持ちで接すれば争いは起こらないのにね
ただ思うのは、現代では一人ひとりの幸福の感覚が多様化していることも否めない

・1930年代の歴史
1929年ウォール街大暴落
1933年ナチス独裁政治
・ヒルティ(1891年):キリスト教、ストア哲学
・ショーペンハウアー(1851年):厭世主義
・アラン(1925年):ストア哲学、合理的ヒューマニズム

《内容》
〇不幸の原因
これができないと褒めてもらえない、これができないと幸せになれない
つまり自分のことばかりに気持ちが向いてしまう人は、どうしようもなく不幸になるのだ
1罪びと、2ナルシスト、3誇大妄想

成功すること、金を手にすることも、ある一線を越えてしまえば、これ以上幸せが上乗せされていくというわけではない
成功というのは幸せの一つの要素でしかない
他者との比較はやめよ

○幸福をもたらすもの
仕事
面白さは技術を駆使することだ
無限にレベルアップすることが期待できる
趣味
世界は不思議なことだらけ
興味の幅を広くするようにしなさい
損得も競争もない、やっているだけで楽しいという趣味を見つけましょう

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文(心理・歴史・思想)
感想投稿日 : 2023年10月4日
読了日 : 2023年10月4日
本棚登録日 : 2023年9月15日

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