いよいよ読んでみた。
んんんん、凄いSF小説を
虐殺器官の時に負けず劣らずカッコいい世界だった。
”大災禍”と呼ばれる核も用いられた大混乱の後の世界が舞台。
”WatchMe”により病気を自動治療され、精神面では数多のカウンセリング等が行われるという、死ぬまで健康でい続けられる世界。
聞くだけなら正に天国のような世界のように感じるが、体に悪いという理由でお酒タバコが一切禁止されていたり、精神的外傷を与える危険があるという理由で映画という文化が無くなっていたり、お互いの安心の担保のために自分の数多の個人情報が相手に自動表示されるようになっていたり…なんとも不気味で不快な要素がたっぷり。
そんな、実質強制的に「健康的で健全」であるということを強いられる世界に嫌気がさした3人の少女の物語でした。
↓以下ネタバレとなります
ミァハが出した答え(合理的な答えに悩むくらいなら、意志=自我がいらない)が衝撃的すぎて、ウッとなった。
それに対する主人公トァンの返しがまた、グッときた。
そして、ただのアホだと思っていたキアンが、実はすごく友達想いで、一歩引いて二人を見守っていたのがまたグッときた。
ユートピア設定みたいなちゃんとディストピア小説でした。
全然上手く感想が書けないけど最高だった。
多分今までのSF小説で1番好き。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月23日
- 読了日 : 2024年2月22日
- 本棚登録日 : 2024年2月23日
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