アンマーとぼくら

著者 :
  • 講談社 (2016年7月20日発売)
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本棚登録 : 3755
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アンマーとは沖縄の言葉で「お母さん」という意味らしいです。
タイトルの「アンマーとぼくら」は、直訳で「お母さんとぼくら」。
内容はとてもお母さん孝行に溢れるお話でした。

主人公は母親の住む沖縄に、3日間帰省するのですが、そこには過去の自分の行いを修正するためのタイムトラベル的な要素が盛り込まれています。

最初は父親に振り回される可哀想な子供感が拭えませんでしたが、それぞれの抱える胸の内を知るたびに、どの登場人物も憎めないキャラクターだと思えてきます。


血の繋がらないお母さんだけど、父の連れ子をリョウちゃんと呼び、深い愛情で育ててくれた。
そんな母との別れは突然でした。

印象的な言葉に
「男の子を育てるっていうことは、好きな人の子供の頃を見られるっていうことだ」とあります。


父を愛したお母さんは、リョウを育てる中でお父さんの面影を見つけては愛しいと思っていた。
男の子を育てる母の気持ちが、なんとなくわかるような気がしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月12日
読了日 : 2020年5月12日
本棚登録日 : 2020年5月12日

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