2016年、無名の31歳の弁護士が書いた回
想録。
マシな生活を求めて鉄鋼業などで栄える地域に移住したが、その地域も時代の流れで荒廃。
ここで描かれている南部の白人労働者階層ヒルビリーは、貧困と独特な文化のために、豊かな生活を目指すことさえできない狭い世界に閉じ込められているという。
そこで育つ子供たちは、貧困•無学•ドラッグ•離婚•暴言•暴力に取り巻かれ、負の連鎖が希望を抱くことさえ叶わない。
弁護士となった著者はそんな世界から抜け出した数少ない成功者だが、豊かで幸せな人生を手に入れたのちも、子供時代の出来事のトラウマを完全には拭えないという。
子供が安心な場所を与えられることの大切さ、社会制度の問題点など、考えさせられる一冊。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月19日
- 読了日 : 2022年6月19日
- 本棚登録日 : 2019年4月10日
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