評価の高い本。ローマ人の物語からの脱線で読んだ。私の未熟さゆえに、この本の良さは分からないが、ハドリアヌスがアンティノウスの死に打ちのめされる描写には心が揺さぶられた。自殺の理由はわからず、わからないからこそ、残されたものは理由を探し続ける。何度も振り返り、その兆候を見出そうとする。その下は、私なりに理解した。
その後の後継者選びでも、若いルキウスの死があり、そのたびににハドリアヌスと同じように胸を痛めた。そして、自身の死。死を感じながら生きる。仕事もする。皇帝の孤独。
なんというか、静かな小説だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月1日
- 読了日 : 2024年3月1日
- 本棚登録日 : 2024年3月1日
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