ここではない、どこか遠くへ (ブルーバトンブックス)

著者 :
  • 小峰書店 (2021年7月17日発売)
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本棚登録 : 88
感想 : 11
4

◆ポップ
仲間と旅に出る!
子どもだけで………(ドキドキ)

ここではない、どこか遠くへ行きたい!
アニマルズの4人は、それぞれの想いを胸に、それぞれの場所へ。

猪、馬、熊、狗。
名字に動物の名前が入っているからアニマルズ。
4人とも、いわゆる“複雑な家庭環境"ってやつを抱えている。
あれもこれも、なんでも大人の都合ばかり。
ボクらの気持ちはいつも置いてけぼり…。
だから仲間と旅に出る!
ボクらだけで!

金沢を出発して、千葉県の御宿、宮城県の松島、富士山に登り、最後に名古屋に寄って帰路につく。
それぞれの地で、ボクらに何が起こるだろう⁉︎


◆感想
未来への一歩を踏み出すとき…
心底わかり合える仲間がいると最高だ。
自分が悲しい時や苦しい時、仲間のひと言が身にしみる。

家族もいい。
外では一人ぼっちでも、家に帰れば、今までと変わらず接してくれる家族がいる。大抵は君の悩みになんて気づいてないだろう。まぁ、気づいてるけど、敢えて何も聞かないってことも稀にある。

もしかしたら…誰もいない?
NO!NO!
自分がいるでしょ。最強の味方。自分のことを一番知っている、どんな時も自分を信じている、そして自分の未来を諦めない。
"自分"に側にいてほしければ、自分に正直であることが大切だ。例えば、きちんとミスを認め反省する。その気持ちを大事にしていれば、必ず理解者が現れる。他人のせいにばかりしていると、"自分"までいなくなっちゃうよ。

あれ?本の感想から離れちゃったかな?
この本を読んで、仲間っていいなって感じた。良い仲間を得るには、自分のことだけではなく、仲間のことを損得なく大切に感じることが大切だ。

子どものうちは、良き年長者がいてくれると幸せだ。大人じゃなくても、兄姉や、いとこや、近所のお兄さんでもいいんだ。彼らの“わかってるよ"ってメッセージが自分に届いてくれると嬉しい。そしたら、素直に泣くことができる、自分のありのままを認めることができる、明日を生きる勇気が湧いてくるんだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2021年11月9日
読了日 : 2021年11月9日
本棚登録日 : 2021年11月9日

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