たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

  • 講談社 (1978年4月26日発売)
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感想 : 177
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登場人物たちの大部分が、様々な方向性でモラルに欠けている。
私たちも、人前で自分を取り繕わなければこうなのかもしれないと思いつつも、
ヘムレンさんがニョロニョロの気圧計を奪ったり、何故かモランのルビーを持っていたトフスランとビフスランの場面では驚いた。そりゃあ追いかけられるだろうと思ったし、外見で差別されるモランは気の毒なキャラだった。

だけど、トフスランとビブスランは思いやりの心を持っていて、落ち込んだムーミンを元気付けたり、なんとラストではひこうおにを幸せにしてしまうし、ヘムレンさんもなんだかんだ良いところはある。

善悪って何だろう?私の持っている判断基準って使い物になるのかな?等と考えこんでしまい、まだ答えは出てない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月17日
読了日 : 2021年5月17日
本棚登録日 : 2021年5月16日

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