川端康成へ

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  • 2012年9月27日発売
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感想 : 16
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川端康成が芥川賞選考委員として、太宰治の作品を「生活態度が悪いんで…」と落としたら、太宰治にめっちゃ恨まれてしまった、その恨みの文章。

作品に関係ないところで批判されてしまった太宰治のアンサーとしては、
「おれは入院中の苦しい時期に落選の報を聞かされて怒っている。しかしなに、おまえはおれのことが好きなんだろう。好きだけど世間の風に流されてあんなことを言ったんだろう。作家っていうのはそもそもアホなんだからな。」
とのこと。

核心を突いているわけでもなく自分可愛さに書きました、という感じであんまり打撃にならなそうな文章。
しかし作品を評価するときに人格をその勘定に入れるか否か、という議論は今でもある。
最近は主に、逮捕された人間の音楽や映画などを公開停止にするべきか?という形で。

川端康成は、当時ネットとかもなかったのに醜聞が広まっている太宰の情報管理の甘さ、緩さが嫌だったのかもな。 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年9月17日
読了日 : 2020年9月17日
本棚登録日 : 2020年9月17日

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