源義経の物語です。
民族に一人でるかどうかというほどの軍略の天才。または、明治期にナポレオン、チンギスハーンと並び称される世界三大騎馬戦術の天才。
これ程の天才でありながら、政治感覚が全く欠落している人物として描かれています。
その戦術は、常識を覆すものであり、あり得ないところから騎馬を出現させる。台風の中船をだし奇襲をかける。海戦で禁じ手である漕ぎ手を狙い撃ちするなど戦いの様相を一変させます。
歴史の中で輝くような存在感を示しながら、自滅へと進んでいく義経が身近な人物に感じられるかのように描かれます。
忘れられない作品です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
司馬遼太郎
- 感想投稿日 : 2022年4月21日
- 読了日 : 2021年1月31日
- 本棚登録日 : 2021年1月31日
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