本書の内容を100%理解できた訳ではないけど、自分に当てはまる事柄があると、興味を持って読めますね。
現代医学が切り捨ててしまったことを復活させたいのが、著者の願いのひとつだと感じました。それは、魂、心、身体がバラバラにされてしまったのを、古代の医学(ギリシャ・ローマ)等を参考に再び融合させることの大切さを、人々に知らしめたいということ。それはスピリチュアルな領域だし魂と霊の違いとかは分からなかったけど、所々に科学的エビデンス(出所は不明なものもある)も載っていて、それなりに読ませます。少なくとも"トンデモ本"の印象はなかったです。
感情が大事だと著者は言います。感情は抑えて、理性で思考した方が良い、ということはよく聞くこと(怒りを抑えるアンガーマネジメントとか)だったので、ちょっと意外。自分は"本当はどうしたいのか?"の声にきちんと耳を傾けよう、といっています。しかし、人間社会で自分に正直に生きたら、絶対衝突します。それを怖れないならそれでもいいのかもしれませんが(しかし、周りの人はいい迷惑でしょう)大概は難しいです。
そこで自分に浮かんだのは、日記をつけること。いま某番組で放送中の林芙美子の『放浪記』(日記文学というのだそう)や『アンネの日記』は、口に出したら、かなり赤裸々な内容を含んでいますね(アンネの方はそのイメージがかなり覆ります)。彼女たちは健康だっただろうし、どこででも元気に生きていけそうだと思います。少なくとも、本書で扱う病気の類いとは無縁だったんじゃないかと。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
思想・哲学
- 感想投稿日 : 2023年7月10日
- 読了日 : 2023年7月10日
- 本棚登録日 : 2022年6月2日
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