現代語訳 論語 (ちくま新書 877)

著者 :
  • 筑摩書房 (2010年12月8日発売)
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本棚登録 : 1082
感想 : 88
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図書館にて借りた本。
渋沢栄一がこの論語を基にして生涯を全うしたことを受け読んでみた。齋藤孝先生が文献を総合的に判断して訳してあり読みやすかった。

印象に残った言葉として、

「父親が生きているうちはその志を学び、死後は父の成したことから学ぶ。」

「その人がどう行動するか、何を由りどころにしているか、何に満足するか、この3点があれば人の本質が分かる。」

「礼は細々した作法よりも真情にある。」

「父母の年齢は知るべきだ。一つにはそれで長寿を喜び、一つには、老いを気遣い孝行に励むためだ。」

「どこにいても師がいる、我以外皆師である。」

「人の言葉の真意が分からなければ、人のことを理解することができない。」

論語を読んでいると耳が痛くなる話が多くあると感じた。それだけ自分がまだ未熟であると知ることができた。

論語を通して、孔子やその弟子達の学ぶ姿勢に感銘を受けた。日本でこれだけの熱量で学んでいたのは明治維新期の青年たちだけだろう。「一生学び続ける姿勢」を忘れないようにしたい。

大変読み易い本で、戒めを込めて定期的に読み直したいと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月5日
読了日 : 2021年3月5日
本棚登録日 : 2021年3月5日

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