逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)

著者 :
  • 平凡社 (2005年9月1日発売)
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感想 : 212
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読みごたえあり。
全部で600ページ近くあるし、理解するため砕きながら読むには少し難しい。
ただそういう吟味とは別に、江戸時代中後期から明治始めにかけて、日本人の生活や風俗,習俗はどうだったのか、またそれを当時日本に来ていた外国人にはどのように映っていたのかを知るところに焦点を当てれば、理解しやすいし、またとても面白い。
もちろん彼らにとって、長短どちらの面もあるようだが、概して非常に賛美していると感じた。
ただ、どちらかと言えば精神的にナイーブで、西洋人には少し劣った民族と映っていたように感じた。逆にそれが彼らにはとても新鮮で、忘れられた精神上の桃源郷のように思えたのかも知れない。

しかし昭和時代、田舎ではまだそのような風習が残っていた気がする。
もちろんITとテクノロジーが進歩した現在では、見る影もないが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年3月3日
読了日 : 2023年3月3日
本棚登録日 : 2023年2月28日

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