最強の成功哲学書 世界史

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2016年2月5日発売)
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本棚登録 : 193
感想 : 14
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本書を通じて最も出てきた人物は韓信だったが、その才を見抜く簫何。 1人だけの成功なんてありえない。誰かメンター、支える人、才能を見出す人など他の手の協力を得て開花するものである。

目的のための手段のはずが、時に目の前のことに追われたり夢中になるうちに長期的目線を失い、手段の遂行が目的にすり替わってることが多い。冷血な宰相ビスマルクは、ザ・頭のキレる、先見の明がある人という感じ。

日本でホトトギスの句がよく詠まれ、資料集や教科書の雰囲気も加味して豊臣秀吉がよいと思っていたが、かっこよくなかったんだ‥とプチ衝撃。

劉備の項で心に残ったのが、(継続は天才に勝る。なりふり構うな手段は選べ。逆境と飛躍は表裏一体。強固に見える壁も意外に脆いので、心のリミッターを外し、開き直るということ。)
賈詡は妬みや嫉妬は諸刃の剣であると理解し、才をひけらかさなかったが、戦の時代にも存在していたのが不思議。
劉邦の「与えよ、さらば与えられん。」功に基づいて惜しみなく与えることで集まる。種を蒔くことで人望も得ることができる。

学びで思わざれ場即ちくらし。知識を得たことで満足するものは多いが、実践の裏打ちなき知識など無意味である。「論語読みの論語知らず」読書ももちろん読んだほうがいいが、特に自己啓発本などは実生活をの中で如何に活用していくか。
読んだ後をスタートラインとして、「歴史を糧として成功法則を会得する」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月8日
読了日 : 2022年2月7日
本棚登録日 : 2022年2月5日

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