天上の虹(6) (講談社漫画文庫)

著者 :
  • 講談社 (2000年4月12日発売)
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本棚登録 : 140
感想 : 11
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これまでほとんど漫画の長編シリーズものは読んだことがなかった。日経新聞の「私の履歴書」に里中満智子氏が登場したのをきっかけに、このシリーズを「大人買い」して一気に読んだ。歴史ものの小説は登場人物が多く、本作は古代の天皇をめぐる物語なので親子関係や夫婦関係が入り組んでいて、登場人物の関係性を頭に入れることだけで大変だ。本作はマンガという手法を使うことによって顔だちや服装の雰囲気で人物が特定しやすく、また各巻のはじめには人物相関図が絵入りでついているので助かる。
時代や国がどこであろうと、権力を手に入れたものが自分の寿命に限りがあることを意識したとき、後継者として愛する子供を選ぶのか、指導者として優秀なものを選ぶのかという葛藤は、永遠のテーマだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: まんが
感想投稿日 : 2022年6月21日
読了日 : 2022年6月21日
本棚登録日 : 2022年6月21日

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