150年以上前の作品なのに、今も愛される名作。
あまりにも有名すぎて、ちゃんと読んだことがなかったかも。
2019年に谷口由美子さんの翻訳で出された本。
美しい装丁で、手に取るだけでワクワクする。
1と2が一緒になっていて、本の分厚さとページの薄さに読み切れるかちょっと不安…
なんて思ったけれど、ハイペースで読み切ってしまった。
文章がとてもストレートで素直。1テーマが20ページ前後とみじかくてサラッと読めてしまう。
四姉妹のひとりひとりが主人公に変わっていくので、変化がつく。
そして、四姉妹と父母の家族の愛、お隣のローリーやローレンスさんとの家族ぐるみの交流があたたかい。
150年前の作品だから「男性は女性はこうあるもの」という、今の時代に口に出したら<差別的>と言われかねない価値観も、作品のなかでは美しさすら感じる。
きっとそれは、次女ジョーが生き生きと描かれているからだろう。
活発で感情をそのまま出し、ときに癇癪をだすような男の子みたいなジョーも、父母からありのままの彼女を受け入れてくれているから。
そして、彼女を認めつつも感情を抑えることも大切なことと諭すのは出来た親だから。
同じく、昔の作品は宗教色がつよく出がちだけれど、思っていたより控えめ。この作品では、お父さまが牧師であっても、姉妹たち個人を尊重してくれている。
それが時代をこえて愛される所以なんだろう。
美人できれいなものが好きな、長女メグ
活発で聡明な男の子ようで小説を書く 次女ジョー
控えめで、家事やピアノを愛する 三女ベス
絵がじょうずでレディにあこがれる 四女エイミー
みんなが自分の幸せをみつけようとする。
1…少女時代
2…(3年後の)青春編
まだ、3と4があるらしい。彼女たちの人生に寄り添いたい。
- 感想投稿日 : 2022年9月23日
- 読了日 : 2022年9月23日
- 本棚登録日 : 2022年9月23日
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