全く持って、恥ずかしい話なのですが、学生時代は江戸川乱歩だ、赤川次郎だ、あるいは漫画だと気がつけば、全く夏目漱石を通って来なかった私には、主人公の気持ち、景色やそれを見た心情が表現豊かなことに一々感動したり、意味が解らなくて調べたりと、いつもより時間をかけて読んだ。
代助さん、あなたという人は物事を俯瞰して見て更に自分なりの注釈を付けて考え込むから、こんなことに…勢いで動いて何とかなるのは若い内…なんて、勝手に嫂の気持ちになってみたりして読んでしまった。
そんな私も勢いとか情に流されたりしながら、ここまで来た。代助さん、どうか、遅くなったとはいえ、後悔無くやり遂げてほしいという気持ちで落ち着く。
読み終わって、自分の中で気持ちの持って行き方が判らなくなり、他の方の感想を読み漁ったりして、この境地に至りました。
悪い癖ですが、ネタバレ避けたいがために行き当たりばったりで読み始めたので『それから』が三部作の二作目だと読み終わってから知りました。
ということで、つい何冊もまとめ買いしてしまった電子書籍を読み終えたら、他の三四郎なども読もう決意。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月25日
- 読了日 : 2023年9月22日
- 本棚登録日 : 2023年9月25日
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