「子どもの頃、大人は泣かないと思っていた。そんなふうに思えるほど、子どもだった。」(39ページより)
子どもの頃、確かに私も思っていた。
子どもは子どもで、学校という狭い世界で生きていくのに大変で、つらい思いをしたけれど
大人の世界も、大変なのだ。
学校みたいな範囲のない、とてつもなく広い世界で、いろいろな人とかかわって、うまく生きていかなくてはいけない。
そして長く生きる分だけ、いろいろな「事情」もできあがってくる。
「未来」とやらは、いったいどれくらいの時間を持っているのかわからない。明確な終わりのときが見えない。
だからこそ、ひとつひとつ確かめながら、もがきながら、大切なものを大切にしながら、生きていきたいなと思った。
大人だって、泣いてもいいのだ。
弱くていいんだとそっと背中を押してくれた気がした。
「小柳さんと小柳さん」に特に共感。
ゆずシロップの炭酸割りが飲みたくなった。甘酸っぱい、濃いめの。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
集英社
- 感想投稿日 : 2021年9月30日
- 読了日 : 2021年9月30日
- 本棚登録日 : 2021年9月30日
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