きりぎりす (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1974年10月2日発売)
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本棚登録 : 2880
感想 : 217
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きりぎりすのみ読了。

売れない画家の妻となった女性の語り短編小説。
売れた夫の変わり身に嫌気がさす…

売れないバンドマン、売れない芸人の彼女や妻って
こんな気持ちなんだろうか。

売れて「あなたはこんな人じゃなかった」と
思うことがあるのはよくわかるけど…

夫がラジオで「わたしの今日あるは…」の続きは、
きっと「妻のおかげ」と言っていたでしょうに。

それを聞いていたら何か変わっただろうか。

コオロギだとわかっているのに
「きりぎきす」と言い換え、それをそっと仕舞う気持ちはわからないけど、そこに凛とした強さを感じます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年10月20日
読了日 : 2022年10月20日
本棚登録日 : 2022年10月20日

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