剣客商売 四 天魔 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年10月18日発売)
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秋山小兵衛の愛弟子•落合孫六が、かつて仕えた大名家で八百長試合をする。その審判になった小兵衛は意外な結末を見る「雷神」
大次郎は、小兵衛のかつての同門•横川彦五郎の病気見舞いに箱根塔の沢温泉を訪れる。そこで出会った浪人は意外な過去をもっていた「箱根細工」
大次郎の修行仲間•高野十太郎は仇を探す身。助太刀を申し出た稲田助九郎には『念友』山岸弥五七がいた「夫婦浪人」
小兵衛のかつての門人の息子•笹目千代太郎が江戸に戻って来た。恐るべき修練を積み、小兵衛に打ち勝つ為に。「天魔」
神田明神前に立札を立てた平内太兵衛には目的があった。近くに住むおちかという娘と、ある約定があったのだ。「約束金二十両」
大次郎が居酒屋•鬼熊で見かけたのは旧知の坊主。狡知に長けた手段で人の金を奪っていたその坊主は仇持ちだった「鰻坊主」
小兵衛は煙管師•友五郎を訪ねる。その途上、友五郎の妻の浮気相手が殺害される現場に出会してしまう「突発」
大次郎の修行時代の恩人•無覚和尚が自殺を図る。盗まれたのは金五十両と、馴染の女だった「老僧狂乱」

小兵衛•大次郎親子が更に協力関係を深め、様々な事件に立ち向かって行く第四巻。著者を個性付ける、『粋な大人たち』の物語に仕上がっています。

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感想投稿日 : 2024年2月27日
本棚登録日 : 2024年2月14日

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