悪魔の降誕祭 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2002年3月8日発売)
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本棚登録 : 70
感想 : 8
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【悪魔の降誕祭】
表題作だが、いまいち残念な作品。事件の舞台に広がりがなく、躍動感に欠けているせいか、非常に印象が薄い。過去に読了していたことを忘れていたほど。犯人は意外だが、無理やり感が否めない。

【女怪】
登場人物が少なく、事件の舞台も大掛かりではないが、短編ならではの切れ味がある切ない作品。金田一の恋愛譚が絡んでいるが、とってつけたようなわざとらしさを感じさせないところが、さすが横溝翁の筆力か。一読地味だが、過去に2回もドラマ化されている。

【霧の山荘】
死体消失&アリバイトリックを軸にした、本格的色彩を強く感じさせる作品。根本的に犯行動機に問題はある(無意味な犯罪)が、概ね楽しんで読める。これもドラマ作品あり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 横溝正史
感想投稿日 : 2020年1月17日
読了日 : 2020年1月17日
本棚登録日 : 2019年12月13日

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