本巻の読後感を、どう文字にすればいいのか分からない。
あえて言うならば、初めて読んだ手塚治虫「火の鳥」に似た感覚かもしれない。ただ、あんなに「鳥瞰」できる立場にはいられず、まさに目の前で、女と男が、母と父が、その生の感情をぶつけて(閉ざして)生きている。しかし、またそれが「歴史」になっているのだ。
1巻で男女逆転世界をいきなり見せられて、2巻でその成り立ちが、そして本巻で実際にそのパラダイムシフトを乗り切った当事者たち(加害者でもあり被害者でもある)が語られる。
世紀に遺る大傑作を、ぼくはいま読んでいる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年2月17日
- 読了日 : 2020年2月17日
- 本棚登録日 : 2020年2月17日
みんなの感想をみる