まさにタイトル通り、「愛でもない青春でもない旅立たない」。大学に行ったり、バイトしたり、彼女とすれ違ったり、女友達が気になったり。爽やかさはひとつもなく、全体を通してモラトリアム期間中の倦怠感や行き詰まり感、焦燥感や孤独感が漂っていて、読んでいて楽しい気持ちにはなれないけれど身に染みた。夢と現をさまよっているような文章なのに読後は現実が心にのしかかってくるようで、不思議な気持ち。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2015年12月8日
- 読了日 : 2013年6月25日
- 本棚登録日 : 2015年12月8日
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