醜貌を自認し一人で穏やかに暮らす作家に、結婚第一で男尊女卑全開の女ゾンビたちが次々と襲いかかるお話。本作が書かれたのは90年代後半だけど、現代も「モテ」や「男ウケ」などの言葉が溢れ、それらに食傷気味である私にとっては恐ろしくも痛快な小説で面白かった。時代は変わっても女性が背負う他からの先入観や偏見、理想像はなかなかなくならないし、それを受け入れた方が生きやすいこともあると思うので、私は八百木寄りではあれど、女ゾンビ成分ゼロとも言えないのが現実だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2015年12月16日
- 読了日 : 2014年5月29日
- 本棚登録日 : 2015年12月16日
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