にょにょにょっ記 (文春文庫 ほ 13-3)

  • 文藝春秋 (2018年7月10日発売)
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感想 : 39
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妄想力に脱帽。凡人とはレベルが違う。
達人レベルを垣間見る快感が味わえた

なんとなく過ごす日常の中にも
疑問や気づきを持てるものなんだなぁと思った。

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同感するものが多かったけど、その中でもあえて選ぶとしたら、
・(肖像画が飾ってあるのは)どうして音楽室だけなのか(28)
・キュッパ(89)
いやぁ、わかるなぁー

・低学年ならお母さんに泣きついたかもしれない。135
→お母さんに泣きつく、という状況を久しぶりに思い出した。自動的にも他動的にも。
子育ての経験がある人はこういうのも普通に知れるのだろうけれど、子育て経験がないと忘れているんだなー

・「あたし、以前は盲導犬だったんです」179
→これ、ふと思い出してにやにやしてしまう。自分も聞き違いしそう。

・彼女は恵方巻を激しく嫌っている。「あれを食べるものはチンパンジーだ」218
→激しく嫌っている、というのがいい。自分もそういう対象(一般的に認知されているから公言しづらい)があるので、すごくよく分かる。

・「でも、これなんかハート型だよ」「関係ないよ」222
→そう。ハートでも関係ない。「雑魚用」という言葉に痺れる。義理ですらなく雑魚。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月28日
読了日 : 2024年1月28日
本棚登録日 : 2024年1月21日

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