宮沢賢治詩集 (岩波文庫 緑 76-1)

制作 : 谷川徹三 
  • 岩波書店 (1950年12月15日発売)
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本棚登録 : 673
感想 : 36
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雨ニモマケズ、はとても有名な作品ですが
ほかにも素敵な作品がいっぱい収録されています。

言葉の使い方が繊細で
こういう表現があるんだ、とはっとさせられる作品がたくさんあります。

その中で特に気に入ったフレーズを抜粋します。
「グランド電柱」から
「雲と雨とのひかりのなかを」
真っ黒い雲のなかでキラキラ光る雨の様子が目に浮かびとても素敵な情景に感じしびれました。

「停留所にてスヰトンを喫す」から
「あゝ友だちよ
 空の雲がたべきれないやうに
 きみの好意もたべきれない」
この表現がなんとも気持ちを絶妙にあらわしていて
ぐっと心を掴まれました。

ほかにもいい詩はいっぱいありますが
特に気に入った作品です。

宮沢賢治は、素敵な詩人だと改めて思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年5月5日
読了日 : 2022年5月4日
本棚登録日 : 2022年5月4日

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