カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫 ひ 6-13)

著者 :
  • 光文社 (2013年2月13日発売)
3.31
  • (148)
  • (641)
  • (1026)
  • (225)
  • (34)
本棚登録 : 8968
感想 : 552
5

「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾さん

1.購読動機
まとまった休み。ビジネス書以外の読み物がほしくなりました。
そんなときは、やはり馴染みのある作家さんを手に取ります。
東野圭吾さんもそのお一人です。

2.本書のテーマ
①生みの親と育ての親。
②才能と努力のバランス。
③親が子に願う幸せ、進路と、子供自身のやりたい方向性。

主人公の元オリンピックスキー選手、そして高校三連覇のスキー選手の娘。
この2人を軸に物語が展開します。
そして、その展開を通じて①②③をテーマとして、読者の我々に示唆を与えてくれます。

3.私が東野圭吾さんを読みつづける理由
ミステリーのどろどろ感、怖さといった描写が少ないところです。
そして、事件の裏にある動機の描写に共感を覚えるからです。
罪としては許されない、しかし動機としては人間として考慮したくなる背景が見えてくるからです。

カッコウの卵は誰のもの。
こちらも、ひとり1人の人物から、人間とは?生きるとは?を考える小説となりました。

東野圭吾さん、ありがとうございました。

#東野圭吾 さん
#読書好きな人と繋がりたい

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年5月5日
読了日 : 2021年5月5日
本棚登録日 : 2021年5月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする