あまり触れられる事が無かったという、戦前の皇族の陸海軍での歩みを描く。その立場と実力主義の世界との微妙なバランス。その中で生じる皇族の葛藤と軍部の苦心。結果として生み出されるいびつな構図に、何がしかの目的を皇族に近づく勢力の存在など、様々なファクターがとても興味深い。単純な善悪ではなく、そうした制度を取ってしまった戦前の日本軍の構造を知る事自体、意味があるように感じた。
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- 感想投稿日 : 2010年10月18日
- 読了日 : 2010年11月14日
- 本棚登録日 : 2010年10月18日
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