ベルリン1933 壁を背にして (下) (岩波少年文庫)

  • 岩波書店 (2020年4月17日発売)
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感想 : 11
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この前の赤い水兵では、栄養不足で衰弱し「この子は生き延びることができるのか」と思ったあの小さなハンス坊やが15歳に成長して登場。先が不安定な労働者として働きつつ、ヘレの信頼できる同志になっていく。まだ15歳なのに・・・。日毎にナチの力が増大して、圧力と暴力で追い詰められていく様に胸が押しつぶされそうでした。信じるものを変えるのは難しくない。自分で考える方がずっと難しいというフレーズが刺さってきました。強いものに巻かれて行き着いた先がナチスドイツ。ハンスの周りの人々の先が気になってなりません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月23日
読了日 : 2021年2月23日
本棚登録日 : 2021年1月16日

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