KiKi は大学時代、一応英文学部を出たわけですが、実はサッカレイの作品とはこの作品以外で出会ったことがありません。 一応英文学史の授業で彼の代表作として「虚栄の市」とか「ヘンリー・エズモンド」な~んていう作品があることは知っているけれど、興味を持って読んでみようと思ったことさえありません。 ま、そういう意味では KiKi のアンテナにはあんまり引っかかってこなかった作家の1人です。 正直なところ、この作品を読んだ後でも、先日のロダーリさんとは異なり、「サッカレイの別の作品も読んでみたい!」と思わせるほどのものは感じませんでした。
おとぎ話の中にも秘められたある種のするどい人間洞察と皮肉・・・・のようなものはそこそこ感じたんですけど、じゃあどうしたらいいのか?を考えさせられるほどのものじゃない・・・・そんな印象なんですよね~。 言ってみればある種の評論を読んでいるような、結局他人事として俯瞰してお終い・・・みたいな印象で、豪華なパーティーに参加しているちょっと皮肉屋でスノッブな人の座興的なお話を聞いたような読後感・・・・とでも言いましょうか。 お話自体はうまくて読んでいる間は楽しいんだけどねぇ・・・・・。 ま、少なくとも KiKi が50選を選ぶとしたら、多分選ばない1作であることだけは間違いないみたい・・・・・(苦笑)
(全文はブログにて)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
岩波少年文庫
- 感想投稿日 : 2011年12月23日
- 読了日 : 2011年12月22日
- 本棚登録日 : 2011年12月23日
みんなの感想をみる