ゴミと化学物質 (岩波新書 新赤版 562)

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  • 岩波書店 (1998年6月22日発売)
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廃棄物学会の権威である酒井博士の著作である。90年代の廃棄物管理の現状が概観できた。ゴミの種類からその有害性の考え方が論じられたあと、残留性有機汚染物質・シュレッダーダストなどの廃棄物管理の現状、今後の提言などが纏められていた。廃棄物問題を適正に対処していく方法は、有害化学物質の1)廃棄抑制、2)リサイクル、3)適正処理であり、それを踏まえた「化学物質をコントロールする枠組み」が必須であることを確認できた。また廃棄物問題の遠因として「人口増大と物質消費を前提としたライフスタイル」があるとした著者主張に同意できた。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 環境
感想投稿日 : 2006年4月17日
本棚登録日 : 2006年4月17日

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