恐竜の動物学: 恐竜学の近代化へ向けて

著者 :
制作 : 日本動物学会関東支部 
  • 地人書館 (1996年7月1日発売)
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感想 : 1
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1994年7月30日に早稲田大学大隈講堂で行われた公開シンポジウムを本にしたもの。自分もこれを拝聴することができた。

山崎信寿先生の「二足動物としての恐竜」が特に面白かった。シミュレーションで恐竜の歩き方を研究していて、ティラノサウルスならゴジラ風ではなくジュラシックパーク風の体を水平にする二足歩行の方が速く、楽に歩けると解説していた。アニメーションも表示され、歩行に合わせて尻尾が左右に揺れてバランスをとるところがリアリティがあってよかった。

このシンポジウムでは尊敬する佐貫亦男先生の講演もあり、その後のフリートーキングでさらに間近に先生のお姿を拝見することができた。先生はコアなマニアの人たちとドイツ軍について話をされていた。

先生が亡くなられたのはこの3年ほど後のことだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 科学
感想投稿日 : 2012年2月18日
読了日 : 1996年12月31日
本棚登録日 : 2012年2月18日

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