脱・限界集落株式会社 (小学館文庫 く 6-7)

著者 :
  • 小学館 (2016年11月8日発売)
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本棚登録 : 344
感想 : 36
4

前作は限界集落そのものに視点が向けられていたが、
本作では商店街対ショッピングモールという構図で
やや身近なテーマにシフト。

前作で定着した(元)限界集落のブランドを活かして
建設されたショッピングモールなので、
前作の登場人物も引き続き登場。

他の登場人物から前作主人公に向けられる
「こいつなら何とかしてくれる」的な安心感(笑)
この人が動き出してからは
作中でのハラハラ感が薄まってしまう。

昔からある建物、通りを活かして
町の発展、維持を目指すのか、
大型の箱モノ事業で人の流入、収益ありきを目指すのか。

何が正しい、とかはわからないけれど、
どちらの事業を進めるにしても
「そこに住む人にとって嬉しい事業」
という視点を持つほうが良いことだし健全だなーと
この本を読むと思わさせられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説その他
感想投稿日 : 2017年1月4日
読了日 : 2017年1月4日
本棚登録日 : 2017年1月4日

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