偏屈で家族から疎まれていた在日韓国人の父親が死に、遺品整理のときに見つけたノートから今まで知らなかった父の人生が明らかになっていく話。
まるで大河ドラマのような壮大さ。国も背景はだいぶ違うけど、なかにし礼の「赤い月」を思い出す。満州を背景にした話は何冊か読んだことがあったけど韓国の話は初めて。
日本人の私は自分の国や言葉などにここまでのこだわりを持っていない。日本に住みながら韓国人であることの誇り、韓国の名前、韓国語で話せることの喜び、今まで奪われてきたからここまで大切に感じるのかな。国籍や見た目で偏見のない、おかしな上下のない世の中になるといいな。
面白かった、あっという間に読破。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年2月3日
- 読了日 : 2022年2月3日
- 本棚登録日 : 2022年2月3日
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