「大日本帝国」崩壊 東アジアの1945年 (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社 (2009年7月25日発売)
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感想 : 2
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帝国であった日本が崩壊した際の統治していた国々のその後を丁寧におった本。
でも、響いたの1章の敗戦決定にいたる経緯の描写である。
今でもよくあるスポーツ界における突然のレギュレーションの変更。結局西洋とつきあう以上このちゃぶ台返しに付き合わざるを得ないであろう。
植民地支配、二酸化炭素の排出、核の保有これらを突然禁じる自己都合によるルール設定。結局は、新たなルールを策定し認めさせる「腕力」が必要なのである。
都合よくルールが捻じ曲げらる中、「正当性」に固執することの意味のなさは、相も変わらず日本の弱点でありつづけるのであろう。

相手が突然のルール変更というジョーカーを使うことはもうわかっているならその対策を講じるべきであろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2021年2月1日
読了日 : 2021年1月30日
本棚登録日 : 2021年2月1日

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