爽快!
常々思っていたことを、明確なデータを論拠としながら次々と肯定していってくれたので(ひまわりめろんにとって)とてつもない良書でした!
いやでもこれはひろく読まれて欲しいな
この本の素晴らしいところは「良いこと」を最初にきちんと定義してるところなんですよね
「悪いこと」って割と共通理解を得られやすいんだけど(ナチで言えばホロコーストとかね)「良いこと」っていうのは個人の価値観にかなり振り回されちゃうと思うんで、そこが曖昧なまま始まっちゃうと嫌だなって思って読み始めましたが、「はじめに」できちんと定義してくれてました
さすが岩波書店
納得しやすいよね
一般にナチスがした「良いこと」として挙げられることが多い
・アウトバーン建設などによる景気回復
・有給休暇の導入や娯楽、安価な車やラジオの提供による労働者の生活改善
・手厚い家族支援による出生率の改善
・先進的な環境保護及び動物愛護
・禁煙、禁酒の推進とガン研究による健康増進政策
これらについて歴史学からみて、ほんとにそうなん?ってところをわかりやすく解説してくれてます
ほんとにナチスは「良いこと」もしたの?
結果は読んでみてちょーだい!ってことよ
〈以下追記〉
と、思ったけどわいの筆力が足りずにいらん誤解を招きそうなので加筆修正いたします
「良いこと」なんか1個もしとらんわ!ふざけんな!というのがこの本の結論です
もちろんわいの意見も全く同じです
なんかナチの信奉者みたいに受け取られると不本意すぎるのでそこは明確に否定しておきます
たとえたまたま後になって良い結果を産んでいたとしても邪悪な目的の為に用いられた手段は「良いこと」は言えんだろ!というのがわいの意見だったんですが、この本ではさらに「別に良い結果も産んでなかったよ」ということも示されていて、そこに爽快感みたいなんを感じたわけです
- 感想投稿日 : 2023年10月30日
- 読了日 : 2023年10月30日
- 本棚登録日 : 2023年10月28日
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