「繊細さ」をあきらめない
3,4巻目くらいから俄然面白くなってくるよ!というみんみん女史のお言葉が腑に落ちる『妖奇庵夜話シリーズ』巻のニでした
ちょっと稚拙な言い方になってしまいますが、このシリーズって要するに「キャラもん」なわけですよね
キャラが前面に出てきて物語を引っ張るタイプのシリーズなわけですよ
なので、作者としてはキャラクターたちをしっかり描きたいんですが、この小説のターゲット層はあまりボリュームのある物語を好まないので時間的、空間的にかなり制約が生まれる
そうなると普通はそれぞれのキャラに尖ったところを2つ3つ持たせてそこに焦点をあてて他は捨てるんですが、この作者はそれを頑なに拒否してる感じがするんですよね
尖ったところの裏側にある繊細さをきちんと描こうとしてるのがすごく良くわかるんです
でもそれをやるとゲストキャラや物語の構成そのものに振り分ける分のページ数がなくなっちゃうので、全体がふわふわしちゃうんだよね
きっと我が強いんだな
だけどそこを犠牲にして積み上げた分が4巻目くらいでカチッと決まって余裕が生まれ、ゲストキャラにも「繊細さ」を与えられるようになると、とたんに作者の目指すところがブァァァっと表現できるようになるん違うかなと
面白くなってくるんやろな
そんな大いなる期待を抱かしてくれました
読み続けますよ!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
榎田ユウリ
- 感想投稿日 : 2024年2月16日
- 読了日 : 2024年2月16日
- 本棚登録日 : 2024年2月16日
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コメント 7件
みんみんさんのコメント
2024/02/16
ひまわりめろんさんのコメント
2024/02/17
みんみんさんのコメント
2024/02/17
ひまわりめろんさんのコメント
2024/02/17
土瓶さんのコメント
2024/02/17
1Q84O1さんのコメント
2024/02/17
ひまわりめろんさんのコメント
2024/02/17