結果ドラゴンランスシリーズ6巻全て★4だった
もちろんこれには明確な理由があり、その理由とはシリーズ全体に横たわる「物足りなさ」だ
そしてこの「物足りなさ」は意図して作られていると思う
この物語はテーブルトークRPGのAD&Dというゲームが土台となって作られているのだが
その上でこの物語に与えられた役割は2つ『広告』と『教科書』だ
『広告』とはもちろんAD&Dというゲームをより多くの人に知ってもらうためのものでこの物語を入口としてプレイ人口を増やしたいという狙いだ
そして『教科書』の役割としては次のようなものだ
テーブルトークRPGのRPはロールプレイングの略なのだが日本語で「演じる」という意味がありゲームの参加者はマスターと呼ばれる進行役が用意した冒険の舞台でそれぞれのキャラクターを「演じて」ゲームを楽しむ
またマスターも舞台の登場人物やモンスターを「演じる」必要がありドラゴンランスシリーズは「演じる」上での指針になる
例えば老ドワーフは頑固で愚痴ばかりだけど仲間を常に気にかけてるとか、騎士は高潔な精神をもち誓いに殉ずるとか、ホブゴブリンは汚くて卑怯でプライドがたかいなどなど
映画の予告編で全てを明かしたら誰も見に来ないのと同様に
また教科書に全ての答えが乗っていないのと同様に
不完全で少し物足りないくらいが『広告』と『教科書』としては正解なんです
つまりはドラゴンランスシリーズを完全にしゃぶり尽くすにはテーブルトークRPGで遊んでいないと難しいということなんですよね
そりゃあ絶版になっちゃうよなー
今テーブルトークRPGで遊んでる人なんて絶滅危惧種だもん
でも自分はさらに『ドラゴンランス伝説』とか読み進めます
だってテーブルトークRPGのプレイ経験豊富だもん
しゃぶり尽くすぜ!w
- 感想投稿日 : 2022年7月21日
- 読了日 : 2022年7月20日
- 本棚登録日 : 2022年7月17日
みんなの感想をみる