探偵の探偵2 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2014年12月12日発売)
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本棚登録 : 1685
感想 : 160
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探偵の探偵シリーズの第2弾。
やっぱり作風がブラックだなぁと。万能鑑定士・特等添乗員に慣れすぎているとヘビーな読書になってしまうと思う。容赦ない暴力描写は相変わらずで、登場人物達も全員何かしらの闇を抱えている所が余計にこの物語を暗い物にしていると感じました。窪塚が死んでしまうのにも驚いてしまった。警察の日和見主義を批判し、紗﨑に影響された彼が自分の正義を貫いて死んでいく所がとても切ないと感じた。
玲奈自身も探偵に対して徹底的になっている部分と、もう戻らない人への寂しさに泣いてしまったりなどの不安定さが更に現れ、琴葉は自分の姉が玲奈に暴行をしたという事実から家族と事実上の絶縁を行ったりとさらに複雑で鬱な展開されており、これからどんな展開になっていくのかもっとこのシリーズを読みたいと思いました。
この2巻は、妹を死に追いやった「死神」の正体が明らかになったり、琴葉の姉・彩音の関係性がこれからどうなっていくのかなど多くの伏線が残されているので次の3巻目を楽しみにしたいと思います。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
紗﨑玲奈:小松未可子
峰森琴葉:Lynn
桐嶋颯太:花江夏樹
窪塚悠馬:内山昂輝
須磨康臣:神谷明
峰森彩音:M・A・O
織田哲哉:竹本英史
堤暢男:武虎
淀野瑛斗:辻親八
笹倉志帆:福圓美里
穂津芽衣:高垣彩陽

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー小説
感想投稿日 : 2022年9月24日
読了日 : 2022年9月24日
本棚登録日 : 2022年1月10日

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