自分のアタマで考えよう

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2011年10月28日発売)
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最近本を読みたいのに何を読んでも面白く思えなかったのだけど、直感で読んでみようと思った。
(ちきりんさんのブログも本も読んだことない)

久しぶりに読了。

『当時の私のように「答えとしての知識」が目の前に現われてしまうと、さっさと考えることを放棄し、「なるほど!これが答えなのね!すごい!」と感心してそのまま受け入れてしまうような素直な(?)人は、まずは「考える」ことが「知る」こととは違うのだと理解するところからはじめる必要があります。』

…私のことだな。

多くの人が、本を読めば先人の知恵を簡単に借りられるのに、それをしないなんて非効率的だという主張をしている。私はうんうんそうだよね!とそのまま受け入れてたのだけど、あれ?なんか違う?と思うことがあって。

きっかけは夫。夫は本を読まない。小説を年に2冊読む程度で、ビジネス書や自己啓発本は、なんか洗脳されそうで怖いと言って全く読まない。ネットも見ない。

最近、夫とゆっくり話すことが増え、夫の考えを聞く機会が増えたのだけど、私が大量の本を読み漁ってようやく得たような「先人の知恵」と同じようなことを言うのだ。

夫は要領が悪くて失敗も多く、割と波瀾万丈な人生を送っている。そんな中で、本も読まずに真剣に自分自身と向き合って、考え抜いて、答えを出している。

対して私は本で先に答えを知って、知識として覚えてるだけで、きっと本質的なことまでは分かってない。

これに気付いた時、衝撃だった。

正直、夫に対してもっと本を読めばいいのにという思いがずっとあった。でも夫は自分で考え出した答えが全てであって、自分でよく考えもせず他人の考えた答えをそのまま受け入れてる私に対して違和感を感じていたかもしれない。

これ以降、読書が面白く思えなかったけど、なんとなく読もうと思ったこの本が今の私にピッタリで驚いた。

ちきりんさんは本を読むことが悪いとは言っていない。知識と思考をはっきりと分けて、知識を思考に活用していくことが大切なのだという。

本を読みたいのに読めなくてモヤモヤとしていた気持ちが少し晴れて、この本との出会いに感謝してる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月8日
読了日 : 2022年5月8日
本棚登録日 : 2022年5月8日

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